24日目 ナメクジ捕獲作戦② 激戦!


じいちゃんに注意されたぐらい、なんですか!
ぼくは、突き進むのです。
ドロが靴の裏に10センチぐらい張り付き、
高ゲタのようです。
おかげでズルズル滑ります。
滑るぐらい、なんですか!
ぼくは、突き進むのです。
しかし、再び雨がひどくなります。
視界を奪われるほど、強烈な雨です。
ぼくは大きめの木の下で、身をひそめます。
ここで、雨宿りです。
ふと、木の根を見ました。
ぼくは、高速で跳ね飛びます。
体長20センチはあろうかと思われる、クモです。
8匹います。
大群です。
ぼくはクモが苦手です。
とても苦手なのです。
そしてぼくは、愕然とします。
飛び跳ねた時に、胸のポケットに入れていた、
自転車のカギが落ちたのです。
クモの中に。
大群の中に。
「取ればいい」
とか、気軽に言うな!
恐怖よ!
巨大クモの大群の中に、
手を突っ込むことなど出来ないのです。
長めの木の枝で、突付いてみます。
ピュ!
恐怖です。
クモが飛んできました。
ぼくは、木の枝を放り出し、おののきます。
こ、この野郎!飛ぶじゃねぇか!!
そこで、ぼくはナメクジ捕獲道具のひとつである、
爆竹を取り出します。
巨大クモの大群の中に放り込みます。
そして、ぼくはナメクジ捕獲道具のひとつである、
ライターとキンチョールを取り出します。
雨がひどいのでうまくいくかどうか分かりません。
しかし、これで出来なければ、
素手で挑むしかないのです。
キンチョールの噴出し口の前に、ライターを持ちます。
ライターに火をつけます。
キンチョールを噴射します。
ブボボボボーーーーー
火炎放射です。
巨大クモ軍団に一歩一歩、近づきます。
雨が一段と激しくなります。
たのむ・・・点いてくれ・・・。
ぼくは爆竹の導火線に火が点いてくれるように、
祈りながら一歩一歩、近づきます。
ブボボボボーーーーー
巨大クモは全ての足を踏ん張り、
中心の胴体を激しく上下に震わせています。
威嚇です。
完全に、ぼくを敵とみなしています。
本気です。
ブボボボボーーーーー
もう少しだ・・・点いてくれ!!
あと一歩という距離で、クモ軍団が行動に出ました。
ザザザザ!!
と広がったのです。
完全に攻撃態勢です。
うおおおおおー!!
やけクソです。
突っ込みます。
ブボボボボ!!じゅシューーー!!
やった!
点いた!
ぼくは、飛びのきます。

ババババ!!!!

破裂音・・・
豪雨・・・
男・・・
涙。

やりました。
やり遂げました。
ぼくは、勝ったのです。
この激戦に・・・勝ったの、
「なんしよんじゃぁぁーー!!」
おっさん登場です。
さっきのおじいちゃんの息子でしょうか?
「こらーー!!」
走っての登場です。
さすがに登りなれた山なのでしょう。
スイスイ登ってきます。
ぼくは、自転車のカギを掴み取り、
逃げます。
「待て貴様! 逃げるなー!!」
おっさんは、必死です。
でも、ぼくも必死です。
とにかく駆け下ります。
目印のマーブルチョコレートなど、どうでもよいのです。
久しぶりに、必死になりました。
我に返ったときは、自転車に乗っていました。
人間、必死になれば、何でも出来るんだ。
と、つくづく思いました。
だから待ってろよ、ヘルメット!
今度は必ず友達を見つけてきてやる!

(今回、非常に長くなりました。
 読んでくれた方、ありがとうございました。)