40日目 探索②


洞窟の奥まで光は届きません。
ヘッドライトでは光が弱いのです。
突き当たりが壁なのか、
それとも、続いているのかよく分かりません。
ちょっと進んでみます。
ピチャ。
水です。
底には、水が溜まっております。
ボクはすぐに戻ります。
そして、リュックからスーパーの買い物ビニール袋を
取り出します。
2枚、取り出します。
それを両足に、すっぽりとかぶせます。
足首で結びます。
簡易長靴の完成です。
ボクは、再び挑みます。
ピチャ。
成功です。
見事に防水なのです。
少し滑りますが、合格点です。

湿気のニオイでしょうか?
コケのニオイなのでしょうか?
重いニオイがします。
ボクはそんな中、一歩一歩進みます。
何の目的もない、アドベンチャーです。
「アホやね」
とか言いなさんな!
必死よ!こっちは!
!?
動きました。
右の壁が、たしかに動いたのです。
ボクはヘッドライトを壁に当てます。
はぅ!
アーモンドに糸のような足がたくさんついた虫です。
はぅ!
壁一面にいるのです。
はぅ!
ボクは、反対の壁に飛びのきます。
はぅ!
背中に糸足アーモンドが、うごめきます。
はぅ!

な、なにが、
「少し滑りますが、合格点です」
だ!!

ビニール袋がずりずり滑るのです。
ボクは一人スペクタクルです。
必死に洞窟から這い出ます。
気持ち悪さに鳥肌が立ちます。
もういやです。
こんなのは2度とゴメンです。
いまだにあの
「糸足アーモンド」
が背中をうごめいた感触が
脳裏に焼きついております。