43日目 処理


いったん出しましょう。
ということで、ボクは水槽を掃除します。
まず、水槽内の各方面にちらばったナメクジ達を
集める作業を開始します。
ピンセットで取るのですが、
ナメクジというのはヌメヌメしているので、
思うようには、はかどらない作業です。
だからボクは素手で取ります。
ゴールドブレンドの空き瓶に入れていきます。
湿った葉っぱの間にいたりします。
だいたい取れたので、
水槽の中の腐ったモノを取り出します。

と、ここまでなにげに作業を進めておりますが、
ボクは、ガードしています。
ニオイ・ガードです。
マスクを探したのですが、なかったので、
タートルネックです。
タートルネックの服を鼻の上まで持ち上げるのです。
ポイントは、口で息をすること。
鼻で息をすると、耐えられないからです。
そして、首を動かさないこと。
首を動かすと、タートルネックが下がるからです。
水槽の中の腐ったモノをビニールに入れます。
そしてボクは、この腐ったモノを
どこに捨ててしまおうかと考えました。
ビニールは石油を加工したものなので、
土に埋めても分解しません。
ずっとそのままです。
以前、石を掘り出した時にもビニールが出てきました。
土に返る。
これこそが、自然の摂理なのです。
だからといって庭の隅に、
ビニールから出して埋めると悪臭がするので、
ご近所の迷惑になりかねません。

「こんちわ」

知り合いの人がやってきました。
軽トラックから右ひじを出して微笑んでいます。
ボクは、ナメクジを育てているなどと言えるはずもなく、
無理に話題を探し、無ければ作りを繰り返します。
(早く帰れよ!)
などと思いながら話をしていると、
なんだか知り合いの人が、
少しずつ斜めになってきました。
パンクです。
後輪右、
がパンクです。
そして、ノー・スペアタイヤです。

「空気入れある?」
「自転車のがあるよ」
「OK」

という会話をして、空気入れにとりかかります。
なかなか入りません。
知り合いの人は、

人間にそんな動きが出来るのか?
という全身ピストン運動を繰り返します。
「よし、なんとか行けそう!」
知り合いの人はそう言うと、
ブロロロ~
と、行ってしまいました。
あきらかに斜めになっていますが、
近くのスタンドまではすぐなので
知り合いの人は、きっと大丈夫でしょう。
ボクも家に入りました。

あっ。
思い出しました。
ボクは軽トラの荷台に、ビニール袋を置きました。
腐ったモノの入ったビニール袋は、
今スタンドに向かっています。
・・・・。
ま、きっと大丈夫さ!
ボクはそう思うのでした。