61日目 梅雨?


梅雨なのに雨が降りません。
とっても天気がいいので、
ボクは両手をいっぱいに広げて太陽を全身で受け止めます。
おおきなアクビをしてヘルメットとベルの水槽を見ます。
「ぬぉ!」
ボクは両手を広げたまま驚きます。
割れとります。
土がマスクメロンのように干からびているんです。
乾燥注意報です。
「こりゃさすがにダメだな」
と思いながら割り箸で水槽をまさぐります。
「おった!」
腐りかけた葉っぱに、
2匹寄り添うように生存していました。
確かにここ数日、水槽に目もくれずにいたので、
ほったらかしの状態でした。
ニュースでは
「今年一番の暑さです」
とか言ってました。
2匹は少しずつ蒸発する水分に
『 死 』を感じていたことでしょう。
そして緊急避難場所として選んだのが、
腐りかけた葉っぱテント。
この葉っぱテントの外は、
今まさに灼熱の砂漠と化しているのです。
葉っぱテントに、2匹は寄り添うようにして
『 死 』を待っていたのです。
1日、そしてまた1日。
日を追うごとに『 死 』が確実にせまります。
そしてあきらめかけた、まさにその時、
割り箸という1すじの光により
葉っぱテントは開かれたのです。
(たすかった・・・)
2匹が『 生 』を感じた瞬間です。
ボクはこの壮絶なドラマを目の当たりにして
深い感動をしました。
「あんたが、ほったらかすから悪いんだろ?」
とか言うな!
今、深い感動をしてるんだから!
とりあえず、水いれました。