68日目 地球の未来 1


あきらめません。
セミ飛行に失敗したボクたちは、あきらめませんよ。
で、買ってきました。
パラシュート花火。
4個買いましたよ。
これで、高速発射した後、
パラシュート飛行を軽快に楽しんでもらおうという計画です。
まず、パラシュート花火をバラバラにほぐします。
内部構造をよく確かめるわけです。
パラシュート花火の周りの紙を剥ぎ取ると茶色の筒になりました。
小型ダイナマイトという感じです。
新聞を床に敷いて、小型ダイナマイトをカッターで縦に切ります。
二つに裂けた小型ダイナマイトの火薬が現れます。
などと言ってると、まるでテロリストです。
その上にビー玉のオモリがついたパラシュートが格納されています。
アマチュア・テロリストがこれを見るかぎり、この火薬が垂直に高く
パラシュートを噴出させるものであるということが理解できました。
ここで問題なのが、
「ナメクジであるヘルメットがこの爆破に耐えられるか?」
です。
正確にいうと
「爆破の衝撃に耐えパラシュート部隊として任務を遂行できるか?」
です。
この作戦には地球の未来がかかっている
と言っても過言ではないでしょう。
「アホやね」
とか言うな!
熱いのに窓閉めてエアコンもかけずに、
火薬が飛ばないように花火ほぐしてるんだから。
汗ふき出して、やってんだから。
とりあえず、パラシュートのビー玉を取り外します。
その位置にセミにつけてた透明の筒を入れます。
長さを短く切って入れました。
出来るだけ軽くしないといけないからです。
そして、この透明の筒にヘルメットが乗り込むわけですが、
問題が発生しました。
それは、
「どうやって2つになった花火をくっつけるのか?」
です。
ヘルメットがパラシュート飛行をするためには、
中に乗り込まなくてはなりません。
そのためには花火をバラバラにしなければならないわけです。
でも、これ、くっつくんですか?
セロテープで大丈夫ですか?
付けますよ。
グルグル巻きに。
てな具合ですね。
そこで、ボクはまずヘルメットを入れずに、
試作機で様子を見るようにしました。
一発打ち上げみよう!
です。
早速、近くの埋立地に行きます。
で、着火。
導火線に点いた火は本体に迫ります。
本体の中に火が吸い込まれます。
シュワーーァァ
っていって、その場で煙が出てます。
セロテープの間から漏れてますよ。
煙がどんどん。
10秒ぐらい煙が出て、
・・・・・
止まりました。
煙、止まりました。
・・・・・
終わり?
おわりました。
煙が出て終わりました。
まぁ、こんなことだろうとは思っていましたが、
ここまであっけないのはちょっと残念です。
そこで、帰りに爆竹を買って帰りました。
え?
何するのかって?
ほぐすんですよ。
爆竹を。