74日目 陰陽


ナメクジは日陰が大好きです。
では、日向は大嫌いなのでしょうか?
最近よくアスファルトの上で干からびたナメクジを見つけます。
日が沈んだ夜のうちにナメクジは大冒険に出かけます。
日が昇ります。
ナメクジは全身に、太陽の熱を受けます。
自然の中では土があります。
木があります。
草があります。
だから身を隠す場所が多々あります。
が、
偉大な人類が作り上げたアスファルトは太陽熱を蓄えます。
逃げろ!
にげるんだ!ナメクジ!
ところが土がありません。
あったとしても土にたどりつく前に
アスファルトに蓄えられた熱により
体内の水分が蒸発します。
そして動けなくなります。
そうしているうちに太陽がドンドン昇り、
熱も上昇します。
勿論アスファルトの温度も上がり、
ナメクジの蒸発速度も上がります。
水分が蒸発したナメクジは縮み、
そして干からびるというわけです。
この残酷極まりない人口自然の法則により、
毎日何千匹のナメクジが犠牲になっているのでしょう?
そこで今日は、
太陽熱から逃げることは出来ないのか?
自分自身で日陰を見つけることは可能なのか?
に挑戦してもらいます。
ヘルメットとベルを水槽から取り出します。
素手ではなくスコップで取り出します。
ナメクジの体のネトネトは毒だということだからです。
日向と日陰のラインを探します。
倒れた看板の上に、隣の家の影が出来ているので、
この看板の上でエクスペリメントしたいと思います。
まず、日陰まで10cmの日向に
ヘルメットとベルを置くわけです。
これで、太陽熱により自分に危機がおとずれたことを
察知します。
そこで、
ヘルメットとベルは10cm先の日陰を見つけ生還する
というシナリオです。
上から見ると日陰の位置はすぐにわかりますが、
ナメクジの視線からは果たしてそれが確認できるのか?
鳥のように体内コンパスがあり、
太陽の位置から日陰を見つける能力があるのか?
はたまた体の蒸発による体力低下に打ち勝つことができるのか?
さぁ、やってみよう。
置きますよ。
日向に・・・

ジュ!

っていってグルグル高速回転です。
もの凄い勢いで2匹が竜巻のように回っております。
看板よ。
倒れた看板の上で。
そうよ、
看板は鉄板よ。
アスファルトどころじゃないね。
鉄板焼きよ。
そりゃジュっていって、回るね。
水かけて水槽に戻しました。