105日目 エアーポケット


子供たちを入れているゴールドブレンドは、
フタを閉めると、密封されます。
クルクル回すタイプです。
これ、どうなんでしょう?
ナメクジも空気が無いと死んでしまうんですかね。
呼吸しとるんですか、ナメクジは。
肺とかあるんですか、ナメクジは。
だったら空気を入れないとダメです。
はい、ダメですね。
だからボクは、ゴールドブレンドのフタに穴を開けます。
ドリル。
ドリルね。
これで開けます。
シュィィーンって、いきますよ、ボクはね。
一番小さなドリルを装着します。
穴が大きいと子供たちは、そこから脱出します。
これは、監視官としては許せないですね。
逃がしませんよ、このボクはね。
だから、そのための計画はバッチリですよ。
ただドリルを振り回す、アンポンタンではありませんよ。
で、開けました。
5ヶ所。
サイコロの5の位置です。
フタを閉めてみます。
ところが、どうも穴が小さ過ぎるようなので、
もうちょっと大きくします。
少し大きめのドリルに付け替えます。
ボクは座ります。
そして、両足でゴールドブレンドの本体をしっかり支えます。
真ん中に開けます。
シュィィー、ガガガ!
けっこう硬いですよ、ゴールドブレンドは。
シュィィー、ガガガ!
何回も引っかかったりします。
でも開けます。
ボクはドリルを抜きます。
そして気付いたね。
フタが開かんのよ。
ドリルでグリグリ回したもんだから、
ガッチリよ。
フタ、
ガッチリよ。
エサが入らんね。
だからボクは、もっと大きな穴を開ける決心をします。
結局、100円玉ぐらいの大きさの穴を開けました。
そして、その上からサランラップをしました。
「意味ねぇやん」
とか言うな。
そうよ、どうせ無計画よ。
無計画のアンポンタンよ。
ボクはペンシルでサランラップに穴を開けました。