107日目 PKシリーズ


ボクは今、文房具屋に来ております。
わりと大きな文房具屋です。
ここでプレパラートを購入するのです。
「プレパラートください」
ボクは店員のお姉さんに言います。
「プレパラート?」
通じません。
そこで、
「顕微鏡に使うやつです」と言ってみます。
「ああ、はいはい。こちらです」
通じました。
ボクは店員のお姉さんの後ろをついていきます。
顕微鏡が並んでいる棚の前にきました。
店員のお姉さんは、上の方とか下の方とかいろいろ探しております。
「ちょっと待って下さいね」
店員のお姉さんは、そう言ってレジに向かいます。
レジにいる店長らしき紳士に、
「○×○×、プレパラート、○×○×」
と言っています。
そして、店長らしき紳士とお姉さんがやって来てきました。
店長らしき紳士は、
「申し訳ありません。
 ただ今、品切れしております。
 よろしければ、注文いたしますが・・」
と頭を下げます。
ボクはどうしても、ナメクジを見たいので、
「注文してください」
と言います。
「では、こちらへ」
と店長らしき紳士が言います。
ボクは、店長らしき紳士の後ろについてレジまで行きます。
店長らしき紳士はパソコンを
カタカタカタ
と打ち、
「2種類ありますね・・・
 PK-100とPK-200です」
と言います。
「どう違うんですか?」
とボク。
「ええと、キット内容はほとんど同じなんですが、
 PK-200には、メスとスポイトが付いてます」
店長らしき紳士はそう言ってボクが、
PK-100にするのかPK-200にするのか返事を待ちます。
ところがです。
この時すでに、ボクの頭の中は、
パニックですね。
キット内容?
メス?
スポイト?
なに?
あんた、なに言ってんのよ?
俺が欲しいのは薄いガラス。
そう、プレパラートさ。
「あ、あのプレパラートが欲しいんですけど・・・
 顕微鏡に使うガラスの・・・」
ボクは、とまどいながら言います。
店長らしき紳士は、
「ええ、プレパラートですよ」
と、絶対の自信に満ち溢れた笑顔でいいます。
ボクは一体、何がどうなっているのか、
ちんぷんかんぷんになってきました。
そしてそこには、
「いくら違うんですか?」
と流れに身をまかせた男がいたのです。
「PK-100が、1800円、
 PK-200が、2800円です」
な、なんだ!?
ガラスがそんなに高いのか!
しかも、PK-100とPK-200の差が1000円!
この1000円はメスとスポイトの差!
「PK-200お願いします」
と流れに身をまかせた男は言います。
ああ!なんということを!
なぜ、PK-200なのか!?
なぜ、ガラスが2800円なのか!?
そして今、ボクのサイフには、
PK-200の注文引換券が入っています。
2,3日で届くそうです。
やったぁー。