118日目 最高環境


ふと思ったんですけどね。
人が心地よく住むにはどうすればよいのでしょう。
それは家です。
ハウスです。
これをどんどん改装、改築するわけです。
そうすることで、聖なる母体へと近づけるのです。
「意味わからん」
とか、あせりなさんな!
人がいちばん安全で、落ち着く場所は、
赤ちゃんがいる、おかあさんのお腹の中です。
ようするに、家をおかあさんにするのです。
もっと分かりやすく言うと、
「もういい、わからん」
とか言うな!
今、必死になってんだから。
まず、柱ね。
柱、これ骨。
骨格です。
外壁は皮膚。
壁は筋肉。
断熱材は、脂肪。
水道管は、血管。
各部屋までの電気は、神経。
どうよ。
まるで体やね。
「ヘッ、それで?」
とか言いなさんな。
これは、人だけじゃなくてナメクジも同じはずです。
そこで、ボクはナメクジの体内環境を再現するのです。
ヘルメットとベルを住まわせるわけです。
最高環境です。
だからボクは買ってきました。
3個買いました。
スライムです。
小さなゴミ箱に入っております。
みどり色タイプです。
ピンク色にしようかと迷いましたが、
ここはやっぱりオーソドックスに、みどりですね。
まず、水槽の土の上に、1個ぶちまけます。
ドレ~と、
してます。
まさに、ナメクジ軍団を思い出させる質感に、
ボクは大満足です。
このスライムの上に、ヘルメットとベルを投下。
色こそ違いますが、一体化に成功。
見事に同化しております。
「あんたが、どうかしてるよ」
とか言うな!
すぐに、もう1個を流し込みます。
ドレ~
と上から襲いかかります。
というより、体内に包み込まれるのです。
みどり色のナメクジ体内にうごめくヘルメットとベル。
重力を無視したかのような動きに、
とまどいを隠せないヘルメットとベル。
そこは、
宇宙。
静寂。
そして、母。
今、ヘルメットとベルは体内旅行に出かけました。
2泊3日の予定です。