138日目 小さな大自然


今年の梅雨は全国的に、あんまり雨が降らないそうです。
テレビでそう言っていました。
でも夕方雨が降りました。
ボクは、びちゃびちゃになりました。
テレビは信用できません。
でも、これが自然なのです。
人間がいくらガンバっても自然を操るのは、
無理なのです。
だから、ヘルメットとベルの水槽は不自然なのです。
ぬくぬくと育っているのです。
いけないね。
やはり自然を体験させなくてはいけません。
だからボクは、電気スタンドを持ってきました。
部屋の電気を消して真っ暗にします。
電気スタンドを点けます。
パチン
ボクは電気スタンドを水槽の上からあてます。
人工太陽です。
でも、もっと近づけなくてはいけません。
なぜなら最近は紫外線が強くなっているからです。
だから近づけます。
ところがです。
スタンドのカサが水槽に引っかかって入りません。
ボクは、スタンドのカサを外します。
ペンチで外します。
スタンドのカサの針金とか平気で、曲げます。
バキッ!
とかいいますが、
ボクは、外します。
そして白熱電球が丸出しになります。
スイッチを点けて、水槽に突っ込みます。
白熱電球の熱が、ヘルメットとベルに、
襲いかかります。
灼熱の太陽。
そして、ギラギラの赤道直下。
です。
ボクはかなり近づけます。
まるで、刑事が容疑者にスタンドをすりつけるがのごとく、
近づけます。
容赦はしません。
ボクは、容疑者にはキビしいのです。
「オラ、オラ、おら」
スレスレね。
背中にスレスレです。
とか思ったら、 コップの水をぶっかけます。
勢いよく、ぶっかけます。
突然のスコール。
思わぬハプニング。
です。
ヘルメットとベルは、スコールにより、流されます。
と、思ったら、
ふたたび灼熱の太陽が襲いかかります。
そして突然のスコール。
繰り返されます。
それでこそ自然だからです。
だけど自然は、いつも最後に、
やさしい表情で見つめてくれます。
ボクは、電球に赤い帽子をかぶせます。
輪ゴムで、てるてる坊主のように赤い帽子を電球にしばります。
赤です。
夕日です。
ボクは、スタンドを水槽の横に置きます。
夕日の中をさっそうと行進する2匹のナメクジは、
今ここに、大自然の洗礼を受けたのです。
ボクは大満足で、トイレに行って用を足します。
トイレから帰ってくると、
夕日が燃えていました。
白熱電球の熱で、赤い帽子が燃えているのです。
インディアンのノロシのように、
まっすぐに煙が上がっております。
煙は、天井で波紋のように広がっています。
ボクは、
「煙がまっすぐに上がると、鍾乳洞みたいだ」
と思いました。





(kadkfdsl,マネできるかな)