141日目 保水


ボクは土を買ってきました。
「花と野菜の土68円」
です。
10リットル入っています。
これを水槽に入れるのです。
なぜなら、表紙のビニールに、
「保水、排水性バツグン」
とか書いてあるからです。
今の時期は、なによりも保水性が大切です。
水を保てないと、すぐ干からびるからです。
すると、なめくじも干からびるのです。
ボクはもうゴメンです。
だから、保水力のある土を買ってきたわけです。
今の土は、庭のすみの土です。
雑草すら生えていない所の土です。
ぼろいのです。
ボロ土なのです。
さっそく、入れ替えます。
まず、ヘルメットを出します。
そしてボクは、水槽を外に持って行こうかどうか迷います。
なぜなら、重いからです。
そして、めんどくさいのです。
だからボクは、2階の窓からボロ土をまきます。
「ぅおりゃ」
ボクは、大車輪のように全身を回転させ、
窓に向けて水槽をひっくり返します。
ドベドバドバッ!
ボロ土が庭に吸い込まれます。
自然への帰還です。
ボクは、やり遂げた満足感に不敵な面構えをします。
そしてボクは、からっぽになった水槽を置いて、
左ひじを押さえます。
ちょっと筋が変になったからです。
グリッとなりました。
しかしボクは、カッターをつかみ、
「花と野菜の土68円」を
ズタズタに引き裂きます。
と、思ったら、
水槽の中に、
ジャァサァーー!
と入れます。
ペタ、ペタ、ペタ。
ボクは両手で土を広げます。
ペタ、ペタ、ペタ。
平らにします。
・・・・。
ぜんぜん違うね。
生きてるね。
土。
なんか、ふわふわしてます。
そしてボクは、この巨大ふわふわベットに、
ヘルメットを入れます。
ヘルメットは、土にからまるように、
ゆっくりとローリングをはじめました。
気に入ったようです。