175日目 集まってくる作戦


ナメクジを山につかまえに行くのは、
もう、めんどくさいです。

だから、頭を使います。
ボクは、
頭を使うのです。

ボクは、
新聞紙を持ってきました。
ダンボールも、持ってきましたよ。
そして、ホースもね。

え?
これで何をするのかって?

集めるのよ。
これを使って、
ナメクジを
集めるのよ。

ボクは、庭のすみに、
新聞紙を放り投げます。
かなりクシャクシャにして、
放り投げます。

そして、ホース。

ボクは、蛇口をひねって、
放水を始めます。
とても強く、放水をします。

ボクは、たくみにホースをあやつります。
まるで水が、
大空を駆け抜ける龍のように踊ります。
放水龍、
ですね。

放水龍は、新聞紙に襲いかかります。
新聞紙は、吹っ飛んだりします。
でも、その吹っ飛んだ新聞紙を
ふたたび元の場所に移動させるテクニックを習得しているのが、
放水龍をあやつる男のすごさです。

ボクは、口のはしで微笑んだかと思うと、
ズタズタに引き裂いたダンボールを
手裏剣のように飛ばします。
びちゃびちゃになった新聞紙に向かって、
どんどん、飛ばします。
みるみるダンボールの山ができます。

と、思った瞬間ボクは、
放水龍。
積みあがったダンボールに向かってボクは、
放水龍。
マシンガンのような音を響かせボクは、
放水龍。

はじめのうち、ダンボールは暴れていましたが、
水を含んで、重たくなると、
おとなしくなります。
しっかり水を含ませなくては、なりません。
そうしなければ、意味がありません。

「あんた、さっきからなんしよん」
とか思うやろ?
これ、
トラップね。
ビチャビチャに湿らせた、新聞紙とダンボールを
日陰に置いておけば、
自動的に、ナメクジが集まってくる作戦よ。

そう、ボクは、
頭を使うのです。